真夏の避暑に最適な温泉を探して

暑い日々が続き、また今年もうんざりするような酷暑の夏が予想される今日このごろです。

さて、今回のお題は「温泉地へ避暑に行く!」です。標高が高いところにある温泉地は下界の暑さも忘れさせてくれること間違いありません。さあ涼しいワンダーランドへ出かけましょう。

温泉には三つの御利益があり、「物理効果」・「薬理効果」・「転地効果」とよばれる3つの効果が期待できます。

特に暑い夏などは日々の生活の場所を離れて普段と違った、涼しい高原の温泉地などの環境に身を置く「転地効果」により、様々な刺激を五感で感じて体と心にとても良い影響を受けることが出来ます。夏は高地の涼しい温泉地を訪れることにより、リフレッシュ効果がとても期待できます。

ぬるい温泉でも、あつい温泉でも、標高の高い場所にある温泉地は真夏でもとても涼しい場所なのです。一般には100m標高が高くなると、0.65℃気温が下がるといわれています。真夏でもエアコンが必要ない温泉地も結構あるのです。
ちなみに必ずしもこの数字通りにはいかないのが自然なのでご参考までに。

私がこれまで訪問した温泉地で、真夏の温泉行脚に快適な転地効果が期待できそうな温泉地をいくつかご紹介しましょう。

栃木県、那須湯本温泉。雪の「鹿の湯」の写真が涼しすぎますかね?。皇室の那須御用邸がある様に標高約850mの避暑地です。平地から比べると約5.5℃ほど低くなる塩梅です。

あたりは硫黄泉独特の硫化水素臭が漂い温泉気分が高まります。泉質は「単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)」です。温泉街は大小の旅館や民宿が並び、数か所の共同湯が点在して奥には鹿の湯があります。湯治文化が現在も受け継がれている温泉場です。

温泉街の奥、鹿の湯から先には、賽の河原と呼ばれる荒涼とした石の広がる中に遊歩道が整備されていて千体地蔵や殺生石、硫黄の湯の花採取場跡などを見学することが出来ます。

総じてお湯の温度は高いのですが、山を登ったところに在る高雄温泉は源泉温度が低くて夏場は快適な温泉です。

【那須湯本温泉、雲海閣の訪問記はこちらをどうぞ】

【那須湯本温泉 鹿の湯の訪問記はこちらをどうぞ】

【那須湯本温泉 ゆうふり那須高雄温泉ロッジの訪問記はこちらをどうぞ】

猛暑の福島市内から、その名も「微温湯街道」を登り進んで行った突き当りにある微温湯(ぬるゆ)温泉。こちらの温泉場には一軒宿の「旅館 二階堂」があります。

標高約920m。平地から比べると約6.0℃ほど低くなる塩梅です。以前訪問した時も真夏で福島市内は35℃以上の猛暑日でしたが、宿につくと28℃ほどと過ごしやすかったです。

泉質は酸性含鉄(Ⅰ、Ⅱ)ーアルミニウムー硫酸塩温泉(低張性酸性低温泉)」です。含鉄泉なのですがとても澄明感があり、源泉温度32℃ほどの温泉は真夏には最高のご褒美です。時間が経つのも忘れていつまでも浸かっていたくなります。

【微温湯温泉 旅館二階堂の訪問記はこちらをどうぞ】

山形県、米沢八湯のひとつ、新高湯温泉。一軒宿の「吾妻屋旅館」。標高約1126m(イイフロ。出来すぎですね。)平地から比べると約7.3℃ほど低くなる塩梅です。

秘湯です。天元台ロープウエイの乗り場から先、約1キロは吾妻屋旅館の専用道路でかなりの急傾斜のつづら折りの道路で、それなりの運転が要求されます。

泉質は「カルシウムー硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)」。天気が良ければ、吾妻連峰の山々を見渡しながら湯あみすることが出来ます。

【新高湯温泉 吾妻屋旅館の宿泊記はこちらをどうぞ】

栃木県、奥日光、湯の湖の湖畔に湧き出る湯元温泉は、わたくし野楽理の小学校の修学旅行での宿泊地でもある思い出の温泉場。かれこれ五十数年が経ちましたが今でも毎年訪れる温泉地です。

この近辺の標高は約1500m。平地から比べると約9.8℃ほど低くなる塩梅です。いろは坂を登り中禅寺湖周辺から一気に気温が下がってとても涼しくなるのです。

日光を開山された勝道上人が、延歴7年(788年)にこの地に温泉を発見し「薬師湯と名付け、とても歴史がある温泉なのです。源泉地の湿原の傍らには「温泉寺」が建立され、薬師湯を引湯してあり参拝客が温泉の恩恵を受けることが出来ます。

泉質は「含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)」です。酸性が強いかと思いきや意外と中性で、私は草津温泉より好きなお湯です。

【日光湯元温泉 温泉寺の訪問記はこちらをどうぞ】

【日光湯元温泉 紫雲荘の訪問記はこちらをどうぞ】

【日光湯元温泉 源泉 ゆの香の訪問記はこちらをどうぞ】

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若い時分は毎年のように、「熊の湯ホテル」に隣接された熊の湯スキー場をメインとして志賀高原へスキーに来ていたものでした。標高は約1700m。平地から比べると約11.1℃ほど低くなる塩梅です。

長野オリンピックでのスキー会場の志賀高原は、スキーシーズン以外の夏場でもとても快適に過ごすことが出来る避暑地なのです。

泉質は「含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー炭酸水素塩硫酸塩温泉(低張性 中性 高温泉)」です。翡翠色・エメラルドグリーンのお湯はとても神秘的で素晴らしいお湯です。

【熊の湯温泉 熊の湯ホテルの訪問記はこちらをどうぞ】

群馬県、万座温泉も冬場はスキーでとてもにぎわっていますが、夏のグリーンシーズンは避暑にうってつけの高原なのです。標高約1800m。平地から比べると約11.7℃ほど低くなる塩梅です。

万座温泉と言えば硫黄泉ですね。日本で一番高濃度の硫黄泉と言われています。泉質は「酸性含硫黄・マグネシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉」、「単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性温泉)」などと幾つかありますが、硫黄分が多く含まれるのは同じです。

草津温泉もとても涼しいのですが、草津温泉が標高1200メートルに対して、万座温泉のほうが600メートルほど高いのです。快適さを求めて今回はあえて草津温泉ではなく万座温泉としました。又、草津温泉はとても観光地なのでお客さんが多すぎて避暑地から外させていただきました。

【万座温泉 湯の花旅館の訪問記はこちらをどうぞ】

【万座温泉 ホテルジュラクの訪問記はこちらをどうぞ】

長野県、奥更科温泉、「渋御殿湯」は武田信玄も愛した霊泉。標高約1880m。平地から比べると約12.2℃ほど低くなる塩梅です。

秘湯です。湯みち街道をひたすら登り、渋・辰野館を横目で見てさらに登って突き当たったところに渋御殿湯はあります。八ヶ岳、天狗岳登山口にあり登山のベースとなる宿です。しかしそれ以上に温泉が素晴らしいのです。特に夏場には最適な温泉です

私が訪れたのは8月。暑い盛りなのですが気温は20℃を少し上回った程度でとても過ごしやすいです。ちょうど雨が降っていたので肌寒い感じすらしました。

泉質は「単純酸性硫黄泉」です。渋御殿湯は源泉温度が26℃ほどと、夏でもちょっと冷たいくらいなのですが、渋長寿湯は足元湧出自噴泉で泉温は32℃ほど。奇跡のようなお湯に夏場はいくらでも浸かっていることが出来ます。

【渋御殿湯の訪問記はこちらをどうぞ】

まだまだ沢山の涼しい温泉地はあるのですが私が訪問した中からチョイスしてみました。皆様ももっといい避暑地の温泉がありましたらご連絡くださると励みになります。

それでは暑い夏を乗り切れます様にご自愛くださいませ。