湯西川温泉 金井旅館

湯西川温泉 金井旅館 宿泊記

2021年10月 訪問

湯西川温泉、金井旅館さんへ宿泊いたしました。平家の落人伝説が残る湯西川温泉。初めての宿泊です。

平家の落人伝説が色濃く残っています。

コロナ過の為(令和3年10月)なのでしょうか、部屋への案内は無く、部屋を記された紙を頼りに2階の部屋へ向かいます。

建物内部は良く手入れがされています。

部屋へはいるとすでに布団は用意されていて、引き延ばせばすぐに使えるようになっていました。簡素ですが、トイレ以外の必要なものは用意されている部屋です。

部屋の様子です。

気になったのは部屋の鍵がない事と、立派な金庫は鎮座していますが、やはり鍵なないので使えないことくらいでしょうか。湯治宿だと思えばあまり気になりません。何と言ってもこちらの金井旅館さんは、一泊2食付きで6000円台の宿泊料金なのですから。

宿の前から湯膳橋で対岸へ渡れます。

一服したのち温泉街を散策しましたが、コロナ過のせいなのでしょう、休んでいる宿や店舗が多く、少し寂しいものでした。

さあ、宿へ戻って早速お風呂に入りましょう。金井旅館さんには、7つの湯舟があるそうです。すべて源泉かけ流し。

3つの内湯。

内湯露天湯は男女各1つずつ、貸切湯が1つ、湯前橋で川を渡って薬研の湯、それからもう一つ、建物から露天風呂へ出てすぐの河原に、小さいですが野天湯があります。こちらは完全なオープンで、とても開放感抜群です。

2つの露天湯。
開放感抜群の野天湯です。

温泉分析表を拝見すると泉質は、アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)とのことです。
私は以前は単純温泉はあまりピンとこなかったのですが、年を取ってきた最近はこちら金井旅館さんの様なお湯がとても好きになりました。仄かに硫化水素臭がするお湯で、いつまでも入っていられるお湯です。
又、アルカリ性単純温泉は、「美人の湯」に該当しますのでお肌にとてもやさしい温泉です。

湯前橋の下に薬研の湯はあります。今回もお湯が張ってありませんでした

以前に日帰りで、薬研の湯を目当てに来たのですが、お湯が張ってありませんでした。今回も空っぽです。部屋から眺めていると、時々観光客が来ては、残念がって帰る様子を見かけました。後で宿の方に伺ったら事前に伝えていただければお湯を張っておくそうです。次回はお願いすることにしましょう。

お風呂から出てゆっくりしていると、あっという間に日が暮れて、夕食の時間です。一人旅の人などは部屋食の様ですが、私たちは1階の個室での食事となりました。

夕飯です。

特別に豪華な食事ではありませんが、蕎麦をはじめ岩魚や味噌ベラ、山菜などが並び、別注で、「岩魚骨酒を頼みました。フグのひれ酒のような香ばしいかおりで、私はとても好きなお酒です。

ちなみに、食事をした松の間は、宿泊部屋の様で、100円玉を入れて利用する立派な金庫が鎮座していたり、昭和の雰囲気がとても良い感じです。

立派な金庫。

湯西川のせせらぎを聞きながら夜が明け、朝風呂にも入ってとても贅沢な時間を過ごします。

朝食も、質素ではありますが、とても充実した食事です。

朝ごはん。
いい感じの蛇口ですね。タイル・蛇口フェッチにはたまりませんね。

金井旅館は、新しく快適な宿ではありません。湯治宿の面影を色濃く残した宿です。しかし純粋に温泉を楽しむ人にはとても良い宿です。

訪問日 : 2021年 10月

スタイル : 1泊2日 夕朝食2食付き

経費 : 6500円/人 消費税・入湯税別 2人で訪問

泉質 : アルカリ性単純温泉(アルカリ性 低張性 高温泉)

湯使い : 源泉かけ流し

関東甲信越

Posted by norari