下部温泉 古湯坊源泉館
下部温泉 古湯坊源泉館 宿泊記
2023年5月 訪問
下部温泉、古湯坊、源泉館さんへ、一泊プチ湯治で宿泊しました。
今回は電車で下部温泉へ到着。宿へ連絡するとすぐに迎えに来ていただけました。
今回は湯治棟の別館、神泉へ宿泊します。到着するとそのまま部屋へ案内していただき、部屋で宿帳を記入してお風呂の説明を聞いておしまい。後は温泉三昧です。
下部温泉は武田信玄の隠し湯と呼ばれる温泉です。中でも源泉館さんの大岩風呂は足元湧出の低温泉で混浴。別館神泉の地下に大岩風呂はあり、入り方にもちょっとした儀式が必要です。
先ず、「混浴」なので男女とも湯浴み着が必要です。私はバスタオル状のものを200円でレンタルしました。ご常連は皆さん マイ湯浴み着を持参です。お湯に入る前には、かけ湯だけではなく全身を石鹸で良く洗い流します。これは毎回の入浴の度に行う儀式です。
体を良く洗い、さっぱりしてから早速お湯に入りましょう。温泉分析書を拝見すると泉質は、単純温泉(低張性 弱アルカリ性 低温泉)とのことです。
階段を下りて、約30℃の源泉がなみなみと張られたお湯へそっと入ります。最初はヒヤッと感じますが、しばらくするとじわっと温かく感じるようになってきます。壁に掲示されている入浴法の説明を読むと、低温の岩風呂に20分、洗い場脇の上り湯で3分ほど体を温めて再び岩風呂へ。これを数回繰り返すこと1時間ほどが1回の入浴となるようです。
ご常連では数時間以上入っている方もいるようです。
温泉に入りゆっくり体を休め、うとうとしていると食事の時間です。湯治部屋なので食事の時間は5時30分と早めですが、それもよいでしょう。
部屋食ですので仲居さんがお膳を届けてくれます。部屋へ入って配膳してくれる様な事はありません。置いていくだけです。これも湯治ですね。食事はシンプルですが還暦過ぎの身には贅沢なご馳走です。又、朝食もしっかりしたものです。
食後も岩風呂に入ります。岩風呂は午後10時でおしまいなので、本館のお風呂にも入りに行きました。本館はお湯の温度も高く、いつでも入れる普通の温泉です。
翌朝も6時から岩風呂へ入れるので行ってみると、もうご常連が沢山入っていらっしゃいました。
源泉館は、日帰り立ち寄り湯は行っていないので、湯治で訪れる方は自分たちの時間でゆっくり体を休めているようです。事実、けがの回復の為に滞在されているような方が見受けられました。
こちらの源泉館は、自分自身の時間でお湯に向かう、本来の湯治文化を残す少ない温泉宿ですね。興味本位での宿泊は控えた方がよろしいと思います。
今度は数泊して本当にゆっくりしたいものです。
旅の記録
訪問日 : 2023年 5月
スタイル : 1泊2日 夕朝食2食付き
経費 : 10450円/人 消費税・入湯税別 1人で訪問 湯浴み着レンタル 200円
泉質 : 単純温泉(低張性 弱アルカリ性 低温泉)
湯使い : 足元湧出 源泉かけ流し