増冨温泉 不老閣

増冨温泉 不老閣 宿泊記

2022年 9月 訪問

一度伺ってみたかった、天然ラジウム温泉(放射能泉)で有名な、増冨温泉、「不老閣さんに宿泊いたしました。
こちらの源泉は、国内で最高単位の放射線量を記録したとのことです。どのような温泉か期待が膨らみますね。

不老閣さんへ到着しました。

玄関を入ると、昭和40年代築の建物とのことで、時間を感じさせる建物ですが、とてもよくメンテナンスされていてます。

お風呂の入り方が詳しく書かれています。

チェックイン14時、チェックアウト11時も、ゆっくり温泉に浸かるには最高ですね。チェックインの際、入浴方法を女将さんから丁寧に説明をしていただきました。
こちらの温泉はとても強い放射能泉で泉温も低い為、あたたかい上がり湯との交互浴となる為、入浴方法が重要 なのですね。
内湯は日替わりで変わるとの事、有名な岩風呂の入り方などのお話を伺いました。

お部屋に落ち着きました。蒲団はすでに用意されてあります。

部屋へはいると、すでに布団が敷かれていて、温泉に入った後はすぐに横になって休むことが出来ます。これはとても重要なことなのです。ちなみに、洗面台はありますが、トイレは男女別の共同です。

不老の湯、右がラジウム泉、源泉です。

早速お目当てのお風呂に入りましょう。初日は「不老の湯から。
泉温30度ほどのラジウム泉に入る前に、40度の上り湯に浸かり体を温めてから入ります。夏場なので思ったほど冷たく感じず、とても良い浴感です。

蒸気吸入室、サウナルームですね。

繰り返すこと数回の後、ようやくこちらの浴室の目玉、蒸気吸入室へ入ります。この部屋は簡単にいえば、サウナルームなのですが、焼けたサウナ石へ源泉水をかけるので、「蒸発した温泉ガスを呼吸して体内に取り入れることが出来る画期的な施設で、とても人気だそうです。
このサイクルを数回繰り返し、湯上りは部屋でゆっくり横になって休みましょう。初日はあまりたくさん入ってはいけないようです。

夕食です

川の水音を聞きながらまったりしていると、夕飯の時間になってしまいました。本来2階の部屋は6時からなのですが、私たちは貸切風呂を7時に予約したので、5時45分からと早めです。

十穀米ご飯がとてもおいしい。

こちらの調理人の方はとても努力をしているように見受けます。高級なお肉など、特別な食材はありませんが、野菜をたくさん使ったいい塩梅のお料理と、気の利いたデザートまで頂きました。そうそう、ご飯は十穀米がおいしいですよ。

食事を済ませると、すぐに貸切風呂の時間です。フロントで鍵を借りて出かけます。正式名称は、「ラジウム水晶風呂で、源泉の流入口に水晶が並べてあり、ラジウム✖水晶の作用で最強のお湯との事。実際、岩風呂に有る、不老閣霊泉とアトム風呂の源泉も引かれているそうです。庭に面していてCDプレーヤーもあり、好きな音楽を流してゆっくりするには良い風呂です。ちなみにこちらの貸切湯は有料で2000円とちょっと高額です。

写真左側億の源泉投入口に、水晶の原石が並ぶお風呂です。

普段、私は結構頻繁にお風呂に入りに行くのですが、やはりラジウム泉は強いのでしょうか、夜はすぐに寝てしまいました。

裏山の奥に有る、天然岩風呂の湯屋。なかなかいい雰囲気です。

翌朝、7時からの入浴開始時間に合わせ、フロントで鍵を借りて裏山に有る「天然岩風呂に向かいます。ご常連の方と一緒です。お話ではラジウム泉は強いので、宿が初心者一人では入らせてくれないそうです。結構山の奥に有るので、具合が悪くなった場合は大変なのだそうです。又、実際に健康状態が悪くなる方もあるそうです。

蓋がしてあるのが上がり湯。手前の柄杓が乗ってるのが「アトム湯でかけ湯用。右奥が「不老閣霊泉主に飲泉用。

湯小屋の中は右奥に天然岩風呂、左が上がり湯。先ずは上がり湯で体を温めてから岩風呂へ入ります。
天然岩風呂は大きな岩の下に掘られた窪みに源泉がプクプクと湧き出ています。男性では4人も入ったらいっぱいです。奇跡の様な湯舟ですね。

天然岩風呂。小さなくぼみにプクプクとラジウム泉が湧き出る神秘の湯です。

源泉のラジウム成分による「ホルミシス効果と、プクプクと湧き出てくる炭酸成分が多いので、気泡に包まれながら超新鮮な源泉を堪能します。ちなみに、泉温が20度程なので長湯をすると冷えるので上がり湯で体を温めましょう。その際に、すぐ脇に有るアトム湯をかけ湯するそうです。

天然岩風呂の前には神棚が祭られていて、こちらのお湯に対する畏敬の念が思われます。

往時の写真が飾られています。

岩風呂へのちょっとした山登りの後は朝食の時間。十穀米の体に優しい朝ごはんを頂きます。

とっても美味しい朝ごはんです。

食事の後は休息の後、もう一つの内風呂、「長寿の湯へ向かいます。
内湯の温泉は昨日の不老の湯と同じですが、こちらには小さい「湯窪の湯という湯舟があり、天然岩風呂脇からの源泉より引かれたお湯が張ってあります。多少加温されているようでが、足腰の弱い方は岩風呂へ行けないのでとても良いですね。

長寿の湯。奥の窓際が天然岩風呂から引いた「湯窪の湯です。

あっという間の1泊プチ湯治でしたが、こちらの不老閣さんは、湧き出るラジウム温泉を、訪れる方々に十分堪能していただくため、いろいろ努力されているのをとても感じることが出来ました。湯治場を超えて一種の療養所ですね。

本来ならば数泊したいところですが、次回のお楽しみとします。

訪問日 : 2022年 9月

スタイル : 1泊2日 夕朝2食付き

経費 : 12000円/人 消費税・入湯税別 2人で訪問

泉質 : (不老閣 2号源泉)ナトリウムー塩化物温泉(高張性 中性 低温泉)5.5Bq/kg (1.5×10-10Ci/kg(0.4 マッヘ単位)
泉質 : (岩風呂2号源泉)含放射能ーナトリウムー塩化物冷鉱泉(低張性 弱酸性 冷鉱泉)2390Bq/kg (646×10-10Ci/kg(178 マッヘ単位)

湯使い : 天然岩風呂 足元湧出 源泉かけ流し 内湯 源泉浴槽はかけ流し 上がり湯は加温

関東甲信越

Posted by norari