塩原新湯温泉 共同浴場 むじなの湯
むじなの湯 訪問記
2020年 9月 訪問
久しぶりに、塩原新湯温泉の共同浴場、「むじなの湯」へ伺いました。湯舟の下からの自噴温泉で、アブラのニオイのする独特のお湯は油臭マニアの心をつかんで離しません。
もみじライン、寺の湯の前、お土産屋の上藤屋さん左脇の看板を目印に、細く曲がりくねった階段を下った先に湯屋はあります。
途中に狢の湯(むじなのゆ)の由来の掲示板があります。
読んでみると二宮金次郎も入ったなどとの説明が書いてありました。往時はもう少し北側に有る元湯温泉が湯治場として栄えていましたが、江戸時代に発生した度重なる地震による地滑りで壊滅的な被害を受け、再建をあきらめてこちらへ移住し、新たな湯として新湯温泉と名乗ったとの事です。
階段を下って湯屋に到着しました。時々、男湯と女湯は入れ変わるらしいのですが、私が訪れた時はいつも右が女湯で左が男湯でした。料金は1人300円です。ちゃんと料金箱に入れてくださいね。
それから、このむじなの湯は季節によっては源泉温度が上がらず、又、お湯の量が少ない時が有るようで、閉まっている時が有るそうです。こちらの様な足元湧出の自噴泉は自然からの贈り物ですので有難く頂きましょう。
今回も、かなりお湯の温度は高かったのですが、かけ湯をたっぷりして入りました。経験上、かけ湯を心臓から遠い場所より数十回かけると、かなり激熱の温泉にも入れる ことがわかりました。
独特の湯臭、何よりも足元から湧き出る白濁した温泉は、ここ新湯温泉の中でも特別な温泉ですね。まあ、熱くてくせの強いお湯ですから長湯はできませんが、数回湯舟に浸かるととても良い気持ちです。
成分分析表を拝見すると、泉質は、酸性含硫黄ーカルシウム・アルミニウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)とのことです。新湯温泉のもう二つの共同湯の泉質は、単純酸性 硫黄温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)なので、むじなの湯の泉質は独特だという事がわかります。
むじなの湯に以前初めて訪問した時、私は浴槽の下から自噴している温泉を初めて体験しました。 その時に、ヂーゼル油の様な変なにおいがする、臭いお湯だなあと思っていましたが、其の後、各地の温泉を徘徊する様になったきっかけとなる、記念すべき温泉です。
旅の記録
訪問日 : 2020年 9月
スタイル : 立ち寄り湯
経費 : 300円/人(新湯温泉宿泊客は無料)
泉質 : 酸性含硫黄ーカルシウム・アルミニウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)(酸性 低張性 高温泉)
湯使い : 足元湧出 源泉かけ流し