麗しのタイル紀行
美しいタイルを求めて
正直に申します。私は「タイルフェチ」です。
各地の温泉宿へ伺った際、奇麗なタイルの浴室はとても心を癒されます。特にモザイクタイル(小さなタイル)が好きです。芸術の域のタイルが有ると、眺めているだけで時間を忘れて長湯が出来ますね。
これはと思うタイルの浴室をいくつかチョイスしてみました。
川治温泉 登隆館
川治温泉「登隆館」。こちらの宿は、鄙びたちょいとボロイ宿が好きな方には有名な宿でしょうね。
往時は沢山のお客さんでにぎわっていたものでしょう。とても立派な浴室に素敵なモザイクタイルが張られています。
大きな壁には抽象画の様なモザイクタイルのアートが目を引きます。柱やその他の壁にはこれまた木の葉の様なとても複雑なモザイクタイルが張られています。今ではもうこのようなタイルは無いのです。とても貴重でタイル好きにはたまりませんね。
床などはかなり傷んで、はがれてしまっている部分もありますがご愛敬ですね。
熱海温泉 竜宮閣
熱海駅前にタイムスリップしたように建っている「竜宮閣」。このような温泉宿はもうなかなか見当たらなくなってしまいました。
建物もなかなか味が有りますが、浴室のタイル絵が素晴らしい、大小2つの貸切湯が有ります。こちらは大きい浴室。
ちょっとわかりずらいですが、よく見ると床のタイルは中々珍しい柄です。
小さい浴室も、しっかりとタイルが張られています。
大きい浴室の壁にはモザイクタイルでとても手の込んだ絵が描かれていて、なんと天井までタイルで張られています。
反対の壁にはタイル画が張られています。残念なことに右下の2枚が剥がれてしまっています。
箱根湯本温泉 近江屋旅館
箱根湯本温泉「近江屋旅館」も派手ではありませんがしっかりとしたタイル仕事がしてあります。色使いが中々おしゃれで気に入っています。
2つの貸切湯が有り、大きな浴室は茶系の床とちょっと濃い茶色の湯舟の縁。浴槽内部は青いタイルを使ってあります。ひょうたん型の浴槽は浅い部分が作ってあるので小さい子供連れの家族旅行でも安心です。
小さい浴室は薄い茶系の床と壁に青系の小判型の湯舟。浅い所に濃い色を使うなんか洒落ています。
那須湯本温泉 雲海閣
番外編になりますが、那須湯本温泉「雲海閣」。
もう、その筋では超有名旅館です。しかし有名な鹿の湯源泉の浴室ではありません。例の階段の手前に有る「明礬泉の浴室」です。これも一つの「タイルアート」と私は思うのです。それではご覧ください。
往時はとても良いタイルを施工してあったと思われますが、温泉成分が強いためか現在はこのような姿になってしまいました。
次の動画はもう一つの貸切湯の様子ですが、上の写真、男湯の浴槽の床には奇跡的に一部タイルが残っている場所が有り、そこへ座ればお尻は痛くありません。
この浴室に入れば、素晴らしいタイルと一緒に苔も堪能することが出来ます。苔フェチにもおすすめ!!。
一の湯本館
箱根塔ノ沢温泉「一の湯本館」。もう芸術作品の域です。素晴らしいタイルを堪能してください。
こちらの浴室は「露天風呂付き客室(小)竹の間」の内風呂です。小判型の浴槽は両脇が浅くなっていて、腰掛ける場所は違うタイルであつらえてあるなど手が込んでいます。とにかく壁のタイルのグラデーションが素晴らしいのです。ご覧ください。
いかがでしたでしょうか。なかなか個性あるタイルの数々でしたね。これからも麗しいタイルを探し求めて旅を続けたいと思います。
次はどこの温泉に入ろうかな 。。。