極楽ぬるゆ巡り旅
極上のぬるゆ巡りはいかが?
さあ、今年も暑い夏がやって来ましたね。ぬるい温泉に入りたくなりませんか?。今回のテーマは私が訪問した中で超個人的に選んだ「ぬるゆ」を、5件取り上げてみました。
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千原温泉 千原湯谷湯治場
島根県の山懐に有る、千原温泉「千原湯谷湯治場」は、私も研究員をさせて頂いている、ひなびた温泉研究所の選んだ日本百ひな泉で見事1位に選ばれた温泉です。
行ってみればわかりますがすべてが鄙びていて、黄色く濁ったお湯は33℃ほどと、不感温度よりはちょっと低いですがいつまでも入っていられる温泉です。ポコポコと沸き立つ泡に背中をくすぐられてはいる温泉はたまりませんね。訪問したのは雪の残る1月末でしたが、1時間ほど入っていました。又、五右衛門風呂の上り湯が中々良いのです。薪の香りがたまりません。
泉質は、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性中性低温泉)。足元湧出源泉かけ流しです。
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微温湯(ぬるゆ)温泉 旅館 二階堂
福島県福島市内から山深く分け入ると、「微温湯温泉 旅館 二階堂」はあります。真夏、福島市内は盆地の為とても暑く35℃超になるのですが、ここまで登ると気温は30℃へ届かない、とても快適な場所にある温泉です。
無色透明な温泉は源泉温度が32℃。ドバドバと勢いよく投入される湯舟へ浸かると、もう出たくなくなります。酸性、含鉄泉なのですが透明なお湯なのです。不思議ですね。奥に上がり湯の湯舟が有るのですが、夏場は使わなくても快適です。
宿泊していると、夜には黒猫が部屋を訪れてくれます。猫好きには楽しい宿です。
泉質は、酸性ー含鉄(Ⅰ、Ⅱ)ーアルミニウムー硫酸塩温泉(低張性酸性低温泉)。源泉かけ流しです。
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磐梯熱海温泉 霊泉元湯
福島県「常磐熱海温泉 霊泉元湯」は、磐梯熱海駅からほど近い、住宅地の中に有る温泉です。真夏日に訪問したのでひやっこい温泉は何よりのご馳走でした。
源泉温度は30℃弱。ph9.0のアルカリ性単純温泉はその名のごとく霊泉です。施設もなかなか味が有りゆっくりぬるゆを楽しみましょう。奥の温かい湯舟との交互浴がとても良いです。
泉質は、アルカリ性単純温泉(低張性ーアルカリ性ー低温泉)です。源泉かけ流しです。
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下部温泉 古湯坊 源泉館
山梨県下部温泉。武田信玄の隠し湯と呼ばれるこの温泉地で極上のぬるゆを頂きに行きましょう。「古湯坊 源泉館」の大岩風呂は一般の日帰り入浴客は受け入れず、宿泊者だけが入れるお湯です。
伺ってみると実際にけがの養生で来ている方などが見受けられ、本来の湯治場の姿が引き継がれている温泉です。別館神泉の地下に有る大岩風呂は、源泉が湧き出る場所に湯舟を作ってしまったという温泉。足元湧出の湧き出たままの30℃ほどの源泉に浸かれます。入浴方法が厳格に決まっていて皆さんちゃんと守って長湯をなさっています。1回の入浴のローテーションは約1時間。長い人は数時間入っているようです。
泉質は、単純温泉(低張性 弱アルカリ性 低温泉)。足元湧出源泉かけ流しです。
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増冨温泉 不老閣
山梨県の「増冨温泉 不老閣」は希少な含放射能泉の温泉です。そして国内で最高単位の放射線量を記録したこともあるのです。
源泉温度は天然岩風呂では20℃に満たず、その他の源泉も30℃ほどなので、40℃に加温した浴槽が備えてあり、交互浴がとても気持ち良いのです。しかし含放射能泉はとても強い温泉なので湯あたりに注意。初日からあまり飛ばさないようにしてくださいね。
こちらの不老閣は食事もとてもおいしくて、高価な食材は使っていないのですが調理がとても気が利いていて良いのです。十穀米ご飯がおすすめ。
泉質は、天然岩風呂2号源泉、含放射能ーナトリウムー塩化物冷鉱泉(低張性 弱酸性 冷鉱泉)2390Bq/kg (646×10-10Ci/kg(178 マッヘ単位)です。足元湧出源泉かけ流しです。
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さあ出かけましょう。
さあ、あなたもぬるゆ巡礼の旅に出たくなってしまったでしょう?。こちらにあげた温泉は、どちらの温泉も「くせつよ」の温泉です。私は大好きな温泉なので皆様の夏の温泉巡りの参考になれば幸いです。