伊香保温泉露天風呂 訪問記
2019年 12月 訪問
皆さんご存じの伊香保温泉は365段の石段街に沿って旅館やホテルがが立ち並ぶ風情ある温泉街で、古くから源泉を石樋で流して各宿へ供給しています。今回はその源泉脇に有る伊香保温泉露天風呂へ行きましょう。

温泉街は石段を中心に宿が立ち並んでいます。これから伺う伊香保温泉露天風呂は温泉街を通っていくことはできないので、迂回して直接源泉地へ車で登ることになり、河鹿橋駐車場へ車を置き赤い風情のある河鹿橋を渡ります。川は温泉が流れ込んでいる為、鉄分で赤く染まっています。

坂道を登り始めると、すぐに伊香保温泉飲泉所があります。そうですこの温泉は飲泉可なのです。飲泉可能な温泉は希少なのでぜひ飲んでみましょう。

味はお世辞にも美味しいものでは無く、この黄金の湯は鉄分が多いのでちょっと癖があり、少しシュワシュワ感があります。おくすりと思えば飲む事ができますね。良い効能が有りますように。
さあ、露天風呂に到着しました。450円で源泉のすぐ脇で湧きたてホヤホヤかけ流しの伊香保温泉の黄金の湯に入れるのは素晴らしいですね。

中は湯舟の脇に脱衣所が有るのみのシンプルな造りです。楕円形の湯舟は真ん中で仕切られていて、源泉が投入されているほうが熱めのお湯です。

鉄分を含んでいるので、空気に触れると赤茶けた色になるようです。洗い場はありません。たっぷりとかけ湯をして入りましょう。

成分分析表を拝見すると、泉質は、「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉)」とあります。塩類泉のオールスターがそろい踏みですね。とてもいいお湯です。温度の違う2つの湯舟を行ったり来たりしてもう最高ですね。ちなみに伺ったときは、紅葉が終わって、落葉のタイミングで、湯舟にはたくさんの「落ち葉さんたち」も入浴していました。
お風呂から出てから、すぐ上にある第二号源泉噴出口に寄ってみましょう。

丸いドームの中で源泉が湧きだしているのです。よーく見ると、透明な温泉が湧いてくるのが見えます。湧きたては空気に触れていないので透明なのですね。

空気中の酸素に触れると、鉄分が酸化して、伊香保温泉の黄金の湯になるようです。奥にはラドン発見の碑や、すぐ脇にはベルツ博士の胸像などがあり、伊香保温泉の歴史を感じます。


旅の記録
訪問日 : 2019年 12月
スタイル : 立ち寄り湯
経費 : 450円/人
泉質 : カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉)
所在 : 〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保湯本581 0279-72-2488
特徴・湯使い : 第二号源泉噴出口すぐ脇に立地してとても新鮮な温泉です 美人の湯の条件にも 源泉かけ流し
のらりとひなびた温泉へ 
