恵隆寺 立木千手観音

2024年 4月 訪問

会津地方を旅した折、「立木千手観音像」が祀られている「恵隆寺さんへお参りいたしました。国重要文化財に指定されています。
本来は観世音菩薩と綴るのですが、一般的に観音様と呼ばれていますね。

味のある仁王門をくぐってお参りしましょう。

訪れてみると恵隆寺は意外とこじんまりとしたお寺で、とても国重要文化財があるお寺とは思えません。中々風情のある仁王門をくぐりぬけ観音堂へ向かいます。訪問時には桜は終わっていましたが、その他の花々が美しく咲いている参道を通って観音堂へ向かいます。

桜は終わっていましたが、そのほかの花々がとても奇麗です。

観音堂は茅葺屋根のとても立派な造りで、無駄な装飾はなくここ会津の地にとても合っています。この観音堂も国重要文化財に指定されているそうです。

質素ながらとても美しい観音堂。国重要文化財です。

お参りを済ませ、早速右手の拝観入口より入りって観音様を拝ませていただきましょう。拝観料は300円です。
お堂の中には斗張(とちょう)とよばれる大きな垂れ幕が下がり、仏さまはその裏側に祀られています。これは厨子の代わりに仏像を守っているそうです。右手より廻ってお参りしましょう。

いやあ、とても大きな立木千手観音立像ですね。ご本尊の千手観音は、鎌倉時代の建久年間(1190年頃)の建立との事。一本の立っているケヤキの木から彫られた立像で、根もそのまま地面に生えた状態で彫り上げられているそうです。高さは8.5mほどもあります。

拝観時にいただいた冊子に写真が有りましたのでご覧ください。

ご本尊である千手観音様の周りには「二十八部衆と呼ばれる諸仏像や、天上には「風神・雷神」がいささか窮屈に祀られています。この諸仏は県重要文化財だそうです。いやあ、よくこのお堂の中にこれだけの仏像を祀ったものですね。

仏様の右側にある柱は「だきつき柱」と呼ばれて、だきついて心願すれば願い事が叶うそうです。私も抱き着いてお願いをいたしました。

大日如来様が祀られている小金塔。

ご本尊の千手観音様の足にのみ手を触れることが許されています。今回はとても素晴らしい仏様を拝むことが出来ました。ご利益が有りますように。

会津はいいところですね。

訪問日 : 2024年 4月

スタイル : 寺社拝観

経費 : 300円/人

特徴 : 国重要文化財の立木千手観音など、素晴らしい仏様や建築物です。