新高湯温泉 吾妻屋旅館

2024年 4月 訪問

ほぼ雪解けが進んだ、新高湯温泉 「吾妻屋旅館へ宿泊しました。

天元台高原へのロープウエイ駅から先は、こちら吾妻屋旅館への専用道路で砂利や簡易舗装の道が1キロほど続きます。乗用車でも行けないことはありませんが、それなりの運転が要求される道です。

天元台高原ロープウエイ駐車場から先は宿専用道路です。

道の途中、いたるところにふきのとうの花が咲いていました。雪が解けて一気に春になったのですね。

春が一気にやってきて「ふきのとう」が花盛りです。

曲がりくねった道を登ります。宿が見えてきた最後の曲がりは「昇龍曲」と名付けられている様で、一段ときついカーブです。そこを登り切ればやっと到着。駐車場に着きました。

こちらの吾妻屋旅館さんは、一般の旅行客が観光で訪れるよりは、登山やスキー、温泉愛好家などに好まれそうですね。「日本秘湯を守る会」の宿です。

玄関先には「秘湯会」の提灯が下がっています。

駐車場へ車を寄せると、宿の方が出迎えてくれました。流石、秘湯会の宿ですね。荷物をもって中へ案内していただきます。ロビーでは薪ストーブが焚かれています。4月も後半なのですが、こちらはまだ残雪が有るのでちょうど良いですね。

山の宿には薪ストーブが似合います。

2階の部屋へ落ち着いたら、早速お風呂へ向かいましょう。先ずは外の露天風呂から。

2階の部屋へ落ち着きました。まだストーブが必要です。

ちなみに、滝が見える「源流滝見露天風呂」は、宿よりもっと上に登ったところにある為、伺うといまだに雪が残っていて5月末にならないと入れないようです。残念。

昇龍門から階段を下って露天風呂へ。

「昇龍門と名付けられた、太い木の門を通り抜けると左右に露天風呂が有ります。右は「栗の根っこ風呂」で、樹齢300年の栗の木をくりぬいて湯舟にしてあります。左は「展望露天風呂」で、山々を眺めながら湯浴みが出来ます。

「栗の根っこ風呂」樹齢300年の栗の木をくり抜いて湯舟にしてあります。
「展望露天風呂」訪問時はお天気があまり良くありませんでした。

今日は生憎と小雨交じりで眺望は良くなかったのですが、天気が良ければ「兜山(かぶとやま)標高1199m」を眺めて湯浴みが出来るそうです。ちなみにこちらの宿は「標高1126mだそうです。あまりにも出来すぎていますね。

温泉分析書を拝見すると泉質は、「カルシウムー硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)」との事。うっすらと白濁して硫黄の香りがほのかにします。露天風呂は源泉の投入量がちょっと少な目で、湯舟の温度は40℃ほどでしょうか、長湯をするには良い温度ですね。

玄関の右側に「貸切源泉1126」があります。予約は必要なくてドアの外に履物が無ければあいているサインで、利用時は外にサンダルなどを脱いで利用します。こちらの湯舟も大きな木をくりぬいて湯舟にしてあります。

「貸切源泉1126」大きな木をくりぬいて湯舟にしてあります。

一服してから今度は「内湯」へ入ってみます。
外湯は全体に温めな設定なのですが、内湯は源泉が木桶から豪快に投入されているので結構熱めです。体感では43℃ほどでしょうか。かけ湯をたっぷりかけて入りましょう。

木桶にたっぷり入った源泉が投入されています。

いやあ、露天風呂は温めでゆったりと景色を眺めながらゆっくり入れるのですが、内湯は結構熱めなので数回出たり入ったりを繰り返すこととなります。キリっとしていいお湯ですね。湯舟の底には白い温泉成分がたまっていて、成分の濃さがわかります。

今回の宿泊は「プチ湯治控えめプラン」なので、食事は豪華ではありませんが、米沢牛の陶板焼きや、季節の山の幸などで還暦過ぎの私には十分すぎる内容で、部屋でいただきます。
ご飯は自家栽培の「つやひめ」だそうで、香りもよく中々おいしいごはんです。地元米沢の酒蔵、東光の吟醸生酒をお供に頂きました。

夕食。いただきます。

翌朝、目覚めの後、内湯のキリっとした熱めのお湯で体を覚醒させ、春山の空気を十分に堪能して宿を後にしました。

訪問日 : 2024年 4月

スタイル : 1泊2日 夕朝2食付き

経費 : 15500円/人 消費税込み・入湯税別 1人で訪問

泉質 : カルシウムー硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)

湯使い : 源泉かけ流し

特徴 : 日本秘湯を守る会の宿。とにかく秘境です。

東北

Posted by norari