箱根 塔ノ沢温泉 一の湯本館

2020年 6月 訪問

箱根、塔ノ沢温泉「一の湯本館」へ宿泊しました。

夕暮れの玄関前。

一の湯本館は、創業寛永7年(1630年)、とても歴史のある宿です。登録有形文化財の建物は創業時の面影を大事に残しながらも、サービスは時代に合わせて改革を続ける箱根でも老舗の宿です。
箱根には一の湯系列の宿が多数ありますが、私はこちらの本館の鄙びた感じがとても気に入っています。

竹の間。露天風呂付き客室です。

チェックインを済ませ、部屋への案内は無いので荷物も自分で運び入れます。私はあまり過度の接客は好まないので、かえって程よいほったらかし感が丁度よいですね。

部屋の様子。

今回は「露天風呂付き客室(小)」を予約しました。1階の客室です。早川に面した小さい庭園にこじんまりとした露天風呂が作られています。浴槽へ温泉を注ぐバルブをひねれば「かけ流し」状態になります。

小さいながらも庭に専用の露天風呂があります。

又、内湯の浴室もあり、こちらの浴室はタイルがとても良い仕事をしています。レトロ感あふれる楕円形の浴槽を囲む壁はグラデーションの奇麗なモザイクタイル仕上げ。とてもいい仕事をしていますね。タイルフェッチにはたまりません。

内湯。とても奇麗なモザイクタイル。いい仕事をしています。

部屋の造作は昔から変わらない旅館の造りです。私は常々思うのですが、ちゃぶ台、鏡台、応接セットの3点セットがそろっている宿が大好きで、特に鄙びた宿にはある場合が多いのです。落ち着きますね。

温泉旅館に必須の鏡台。

部屋へ落ち着いたら早速お風呂を頂きましょう。
温泉分析書を拝見すると泉質は、アルカリ性単純温泉(アルカリ性 低張性 高温泉)とのことです。

早川の流れを聞きながら、専用の露天風呂での湯浴みは何とも言えない贅沢ですねえ。お風呂に入りながら、何気なく庭の池を眺めると、「あめんぼう」も気持ちよさそうに泳いでいました。

早川の流れを眺めながらの湯浴みです。

風呂上りにはビールグラスを傾け、まったりした時間を堪能し、夕食までの時間、横になってしばしウトウトとまどろみました。

夕食の時間が近付きました。食事場所は、4階の「食堂 神山」です。
一の湯本館は古い木造4階建て。エレベーターはありません。食堂までの移動は足腰の弱い方はちょっと大変かもしれません。

夕食は一の湯定番のしゃぶしゃぶです。

一の湯の宿の夕食は、定番の「シャブシャブ」です。季節によって少しずつアレンジを変えて飽きが来ないようになっています。今回は奮発して「金目鯛の煮付け」を別注しました。これがまたとても美味しい!。以前にお造り舟盛と一緒に注文したら結構ボリュウムがあり、食べきれないで残したこともありました。

別注で金目鯛の煮付をお願いしました。

一の湯の他の宿では、夕食時に飲み放題が付く宿が多いのですが、残念ながら本館にはありません。

夕食後、暮れ行く塔ノ沢界隈を散策。

夜が明けて、早朝の湯浴みを楽しんだ後は朝食の時間です。やはり箱根伊豆方面の温泉旅館の朝食は鯵の干物でしょう。私は大好きです。

鯵の干物がメインの朝食。

歴史のある登録有形文化財の宿だけに、各階にはそれぞれ意匠を凝らした部屋があるので、館内をいろいろ見て回るのも楽しい物です。

各部屋ごとに凝った作りになっていて飽きません。

チェックアウト間際までお風呂に入っていられるのは露天風呂付き客室の特権ですね。次回の訪問を楽しみにして帰路につきました。

訪問日 : 2020年 6月

スタイル : 1泊2日 夕朝2食付き

経費 : 13200円/人 消費税込み・入湯税別 2人で訪問

泉質 : アルカリ性単純温泉(アルカリ性 低張性 高温泉)

湯使い : 源泉かけ流し

関東甲信越

Posted by norari