益田 居酒屋 田吾作

2024年 1月 訪問

益田市の居酒屋、田吾作さんへお邪魔しました。

かの有名な居酒屋探訪家、太田和彦先生「居酒屋日本一」に選んだお店です。訪問前からどのようなお店かとても気になりますね。

さあ、お邪魔しましょう。

雨上がりの夕暮れ。住宅地の片隅に赤い暖簾を見つけました。中へ入ると店の造作は古色造りの木がふんだんに使われていていい雰囲気です。入口で靴を脱ぎ階段を下ってお店に入ります。

お店は入口より下の階に有ります。

階段を下った正面と右手には生簀があり、生きの良い、烏賊や魚、貝類が「出番」を待っています。ワクワクしますね。

烏賊が元気よく泳いでいます。

今回は気心知れた友人たちとの訪問。奥の部屋を予約しておきました。
席に着くと、すでに先付の品が用意されていました。野菜の煮物卯の花の煮付、大根と人参のなますなど。ハマグリの箸置きが粋ですね。

先付の品々。

今回はおまかせではなく、食べたいものを注文することにしています。こちらの田吾作さんは地の魚にこだわっていて、漁に出られない時はお店の方から断ってくるそうです。話を伺うと数日間時化ていたらしいのですが、今日は漁が有ったそうで一安心。

初めに手作りの豆腐を頂きます。大豆の風味が生きていてかすかに薪の香りがします。あまりにおいしかったので夢中で食べてしまい、写真を撮るのを忘れて残念。

たこのさしみ。絶妙な味わい。
活いかさしみ。あくまでも透明に近い。丸場春菊がグッド。

たこさしみ、活いかさしみ、ナマコ酢物、ぶりさしみ、諸々を注文。

先ずは生ビールで乾杯した後には地酒を頂きましょう。勿論、太田先生に敬意を表してぬる燗でいただきます。

地酒はぬる燗で。

たこの刺身には、カブの付け合わせ。ちょっとかじるとなかなかいい箸休めです。
いかの刺身の透明度がすごいですね。氷の上に切り身が並び大根のつまの他に丸葉春菊が添えてあります。これがまた意外といい味出しているのです。
ぶりの刺身は養殖とは違い、全く臭みはなくて口の中でとろけるようで、私は普段スーパーで売っているぶりの刺身は食べないのですが、これは別物です。こちらもかぶが添えてあります。
ナマコ酢物は素晴らしい食感で、ただ硬いのではなく絶妙な歯ごたえなのです。

ぶりさしみ。全く臭みはありません。甘くとろけます。
なまこ酢物。絶妙な食感です。

ご主人に焼き魚が出来るか聞いてみたら、今日は良い魚が無く、ぶりのあら煮ならという事でお願いしました。だいこんと丸葉春菊も添えられて、食べ始めは意外とあっさりなのですが、食べ進むうちにちょうど良い味となってえも言えぬ素晴らしい味です。

ぶりの煮付。大根と丸葉春菊がいい仕事をしています。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰り際にはご主人と楽しい話をさせて頂きました。
とても気さくなご主人とお母様に再来を約束して帰路につきます。

ご主人とお母様。とても気さくな明るい方です。

訪問日 : 2024年 1月

スタイル : 夕食