矢指ヶ浦温泉館

矢指ヶ浦温泉館 訪問記

2020年3月 訪問

千葉県旭市にある矢指ヶ浦温泉館へ、立ち寄り湯にて伺いました。

表通りにある看板には千葉県温泉第一号とあります。昭和23年に温泉法が制定された後、千葉県での第1号認定の歴史ある温泉だそうです。

入口の看板が目印
路地の突き当りに楽園はあります

おとないを入れると、女将さんが奥の湯殿へ案内してくれました。

モザイクタイル張りの湯舟に張られたお湯は、僅かに黄色がかっていて、多少まったりとした感じです。もちろん冷鉱泉の為、お湯は加温されていますが、入浴した感じでは42~3℃ぐらい、ちょっと熱い感じですがとてもいい感じです。この近所の海沿いの温泉に多い強塩泉のように塩辛くはありません。

モザイクタイル張りの湯舟
温泉分析書。手書きです。

浴室の壁に、当時の温泉成分分析表が掲示されています。筆で縦書きです。

拝見すると成分等の内容は、現在の分析表とほとんど変わりありません。よく読んでいくと分析機関は国立衛生試験所とあります。現在の国立医薬品食品衛生研究所の前身ですね。
泉質は、含ヨウ素食塩泉とあります。現在の泉質表示に置き換えると含よう素ーナトリウム―塩化物冷鉱泉ですね。

温泉分析表の中に、飲用の適応症の表示があり、湯舟の脇の、源泉の蛇口と思われる所に、プラスチックのコップが置かれていています。本来であれば、温泉分析表で飲泉の適応症が表示されていても、保健所の許可がないと飲泉はいけないのですが、ここは個人の責任においていただきました。味はかすかな塩味、ほのかに硫化水素臭の卵の香りがします。

しばらく湯舟に浸かってゆっくりしていると、ご常連と思われる御老人が入ってきて、しばらく温泉の話をさせていただきました。よく通ってこられているようです。

玄関前の様子

湯上りにロビーでまったりとくつろいでいると、猫ちゃんがやってきていやされます。とても人懐っこい猫でした。

駐車場は建物の近くではなく、看板のある県道の反対側にすこし入った所に有ります。又、注意することは日帰り入浴の時間は、現在は午後4時からとなっている様です。

湯使い : 加温

関東甲信越

Posted by norari