八町温泉 共同浴場 亀ノ湯
八町温泉 共同浴場 亀ノ湯 訪問記
2023年 9月 訪問
まだ残暑が残る9月中旬、八町温泉共同浴場、亀ノ湯さんへ伺いました。
以前からちょっと気になっていた八町温泉。炭酸成分が多いらしく、炭酸泉は中々珍しい温泉なのです。
余談ですが、二酸化炭素泉の定義は、遊離二酸化炭素が1000mg/kg以上で、こちらの亀ノ湯は、797.8mg/kgで、二酸化炭素泉とはなりませんが、それでもかなりの量が含まれているのです。
国道から川沿いに下ると見えてきました。渋い外観ですね。混浴です。
戸を開けて中へ入ると正面にドーンと湯舟が鎮座しています。男女別の脱衣スペースと僅かの洗い場以外は湯舟が占拠している状態です。混浴の共同湯ですので余計なものはありません。
おっと!、お湯をいただく前に協力金を忘れずに。300円以上入れましょう。
早速かけ湯をしてからお湯に入りましょう。かけ湯はとても大切です。心臓から遠い処よりたっぷりと。
ああ、いいお湯ですね、うっすらと茶褐色に濁り、金属臭、微塩味が感じられます。
温泉分析書を拝見すると泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(低張性ー中性ー温泉)とのことです。
こちらの温泉は遊離二酸化炭素成分が多く含まれていて、皮膚より炭酸ガスが吸収されて血管拡張効果が有るため血行が良くなります。又、炭酸水素塩泉は皮脂や汚れを落とし、石鹸で洗ったのと同じような作用があります。硫酸塩泉が皮膚の表面に被膜を作り、仕上げにナトリウム成分の保湿が期待できるので、すばらしい「美人の湯」の条件にばっちり当てはまりますね。成分総計はなんと!3.581g/kg。陽イオンはナトリウムのみの表示ですが、カルシウムイオンも133g以上含まれていてとても濃い温泉なのです。
壁に説明の札が下がっていましたが、夏場は熱いので炭酸泉のみ投入されているようです。もちろん源泉かけ流し。浴感では42℃ほどでしょうか。
結構お湯の温度が高いので炭酸ガス成分はあまり感じられません。源泉が入るパイプからすくって少し味わうとシュワシュワ感が感じられます。
浴槽の外は結構湧出物で茶褐色の物質がこびりついており、温泉の濃さを感じさせます。
今回は夏場に亀ノ湯さんのみの訪問でしたが、川を渡った反対側に玉梨温泉共同浴場もありますので、次回は冬の時期にでも訪れてみたいものです。
旅の記録
訪問日 : 2023年 9月
スタイル : 立ち寄り湯
経費 : 協力金 300円/人 以上
泉質 : ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(低張性ー中性ー温泉)
湯使い : 源泉かけ流し