放射能泉

放射能泉

ラドンの含有量が、8.25マッヘ以上であれば放射能泉です。8.25以上50マッヘ未満では、「弱放射能泉」で、50マッヘ以上となると、「放射能泉」となります。

放射性物質のラジウムが、アルファ崩壊を起こしたときにできる、気体の放射性物質である「ラドン」を含む温泉です。

【放射能=危険】というイメージが強いですが、温泉中に含まれるラドンは、湧出後は空気中に飛散してしまう為、全く問題はありません。
ラドンは体内に取り込まれても数時間で排泄されますし、半減期が「3.82日」と、とても短いので、「体に良い事をしてすぐに消えていく」とても良い成分なのです。「ホルミシス効果」と呼ばれ、微量な放射線で体に負荷をかけることで免疫力が増すと言われています。

ラドンは「吸入」が」一番よく、サウナ室を利用して焼けた石に温泉水をかけて発生した蒸気を吸入するような場所もあります。「入って良し、飲んでよし、吸ってよし」の温泉ですね。

高尿酸血症、痛風、尿路慢性炎症、糖尿病に効果があり、下垂体副腎系、卵巣、睾丸の機能を高める作用もあります。
浴用によって腎機能は改善され、鎮静的に作用するので、神経痛、リウマチ、神経麻痺、自律神経過敏症等に良いとされます。又、尿酸を尿から出すので「痛風の湯」とも呼ばれます。ただし、放射能泉は湯あたりを起こしやすいので注意が必要です。

数が少なく、貴重な温泉で、成分が失われやすい泉質なので、加温、循環せずに、鮮度が良いことがとても大切です。

放射能泉はこんなお湯です

【痛風の湯】

入浴の適応症に痛風(高尿酸血症)がある唯一の泉質

【万病の湯】

効能の幅が広い泉質です。末期癌などに効いたなどの話も聞かれる温泉もあります。

【浴用の泉質別適応症】

高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

【主な温泉地】

村杉温泉(新潟県)、栃尾又温泉(新潟県)、増冨ラジウム温泉(山梨県)恵那ラジウム温泉(岐阜県)他。

(温泉ソムリエテキストを参考にしています。)

温泉うんちく

Posted by norari