含鉄泉
含鉄泉
源泉内に含まれる溶存物質うち、総鉄イオン(Ⅰ+Ⅱ)が20mg/kg以上あれば【含鉄泉】です。
鉄分を多く含み、湧出後空気に触れることで酸化して茶褐色(鉄錆色)になります。浴用では、リウマチ性疾患、更年期障害、子宮発育不全、慢性湿疹、苔癬(たいせん)などに良いとされ、飲用では胃酸の分泌を促進し、鉄を吸収しやすくし、貧血への効果が期待できます。
「赤湯」などと表現されることが多いですが、意外と【含鉄泉】の規定値まで鉄分を含む温泉は少なく、希少な泉質なのです。
多くの「赤湯」は、鉄分の含有量がそれほど多いわけではなく、塩化ナトリウム成分の影響で鉄錆色に変化しているのです。
含鉄泉はこんなお湯です
【夫人の湯】
貧血、更年期障害、月経障害、冷え性など、女性に多く見られる症状を改善します。
【飲用の泉質別適応症】
鉄欠乏性貧血
【主な温泉地】
鳴子温泉(宮城県)、有馬温泉(兵庫県)、鉄輪温泉(大分県)他。
(温泉ソムリエテキストを参考にしています。)