単純温泉

単純温泉

源泉温度が25度以上であり、他に療養泉となる条件が無い温泉です。

単純温泉と聞くと、成分が単純で温泉成分があまり入っていなくて、薄い感じを受けてしまいますが、そうとも言えず、療養泉の泉質名が付くまではいかないが、かなりの成分が多数含まれている複雑な温泉が意外と多く、とっても成分が薄いと思われがちですが、市販の入浴剤を入れた家庭のお風呂などよりは、成分濃度はとても高いのです。

成分が薄いという事は、反対に考えると刺激が少ないと言え、肌の弱い方や子供、デリケートな方などにも最適で、最も湯あたりしにくく、【長湯が出来る温泉】です。天下の名湯と呼ばれる温泉に、単純温泉が結構多いものです。

アルカリ性単純温泉は、pH値が8.5以上の単純温泉を指します。弱アルカリ性単純温泉はpH値が7.5以上になります。(弱)アルカリ性単純温泉は、肌の角質をとる美肌効果があり、美肌の湯の一つです。

近年は人工的に汲み上げる温泉が多くなり、単純温泉が増えてきました。

単純温泉、アルカリ性単純温泉はこんなお湯です。

【みんなの湯】

湯あたりが少ないので、肌の弱い方やお年寄りまでみんなで楽しめます。

【美肌作用】

pH値が高いほど、肌の表面の角質をとる働きが強く、強いアルカリ性単純温泉はヌメリ感が有るなどと言われますが、pH7.5~8.5の弱アルカリ性単純温泉が適度な作用で美肌効果が高いようです。
古い角質層の新陳代謝を促し、肌のくすみをとり、ツルツル肌になる効果が期待できます。しかし、入浴後は乾燥に注意して、保湿剤を塗るなど気を付けましょう。

【浴用の泉質別適応症】

自律神経不安定症、不眠症、うつ状態

【主な温泉地】

鬼怒川温泉(栃木県)、川治温泉(栃木県)、箱根湯本温泉(神奈川県)、修善寺温泉(静岡県)、湯布院温泉(大分県)他。

(温泉ソムリエテキストを参考にしています。)

温泉うんちく

Posted by norari