湯岐温泉 訪問記
2020年 7月 訪問
福島県の奥久慈地方、塙町をドライブ中、ふと面白そうなものが目に入ったので引き返してきてみました。

河童のすり鉢遊歩道とあります!。

道端に立つ河童のカン吉の像、休息できるあずまやが整備されていて、子供たちの描いた絵が可愛らしく、小川の流れに沿って遊歩道が整備されています。

暑い時期でしたので木陰で涼むのにちょうど良いところです。

ここの淵がかっぱのすり鉢と思いこんでいましたが、帰ってから良く調べるともっと上流にある、「岩が水の流れによりすりへり、鉢状の穴が開いているところ」の事を呼ぶのですね。勉強不足でした。

次回はちゃんとかっぱのすり鉢を見に行きたいものですね。かっぱのすり鉢から程近くに有る、湯岐温泉へ向かいます。湯岐温泉は数件の宿が有るだけの、こじんまりとした温泉街ですが、天然岩風呂で有名な温泉です。

表通りから急なつづら折りの坂道を登り、一番奥の宿、山形屋さんへ向かいます。今回は立ち寄り湯の利用なので、日帰り客用の駐車場へ車を停めて坂道を下ると山形屋さんに到着。立ち寄り湯は1人300円ととても良心的です。

湯小屋へ入ると正面が浴室で、左側に脱衣所があります。

こちらの岩風呂は混浴なのですが、脱衣所の奥にカーテンで仕切られた女性専用の脱衣スペースが用意されていたりして、とても親切です。尚、女性は湯浴み着の着用が可能で、山形屋さんでレンタルしてくれますのでとても助かります。それから、女性専用の時間帯があり、9~10時、14~15時、21~22時は女性専用時間帯です。男性の方はご注意ください。

浴室の手前に、上がり湯用の小さな浴槽があり、湯舟の湯より温度が高いお湯が張ってあります。こちらのお湯を掛け湯に使ったり、寒い時期は上がり湯に使うようです。早速お湯に入りましょう。花崗岩の隙間から温泉が湧き出ている場所に、湯舟を作ってしまったという奇跡の様なお風呂ですね。しかも泉温は39℃弱なので、冬の時期でもそれほど冷たくなく、とても長湯が出来るお湯です。
時々ポコポコと泡が立ち上がっています。とても神秘的です。成分分析表を拝見すると泉質は、アルカリ性単純温泉とのことです。Phは9.6。結構湯舟は深いので、肩までつかってしばらくすると、細かな泡が肌をおおってきます。私は単純温泉にあまりピンとこなかったのですが、泉質名が付くほど成分が濃くはないのですが、程よくバランスが良いこちらの様な温泉はとても素晴らしいお湯で、単純温泉に対しての考え方が変わりました。湯岐温泉は草津温泉の様な、温泉成分がとても濃そうだ!的な温泉とは正反対に位置する温泉ですね。古来より湯治場として栄えているそうなので、次回はゆっくりと湯治で滞在したいと思います。

湯岐温泉を後にして、すぐに滝がありました。湯岐不動の滝とあります。
道路のすぐ近くに、かなりの水量で流れ落ちて来ていて、なかなかいい滝です。苔むした岩の上には、お不動さんが祀ってあり、地元の方が花を添えて、とても大切にされているように見えました。

御利益がありますように。さあ、旅を続けましょう。
旅の記録
訪問日 : 2020年 7月
スタイル : 観光 立ち寄り湯
経費 : 300円/人
泉質 : アルカリ性単純温泉
所在 : 〒963-5533 福島県東白川郡塙町湯岐30(山形屋旅館)
特徴・湯使い : 混浴 花崗岩の隙間からぷくぷくと湧き出る足元湧出温泉 源泉かけ流し
のらりとひなびた温泉へ
