寺山鉱泉 訪問記
2022年 7月 訪問
栃木県矢板市に有る、寺山鉱泉さんに日帰りで伺いました。中川の川沿いに3カ所点在する鉱泉宿のうち、一番手前の宿です。近所に観音寺というお寺が有るので、寺山鉱泉と呼ばれているそうです。栃木の山間部は温泉銀座なのですが、この辺りは鉱泉なのですね。以前から気になっっていたのですが、中々伺うことが出来ず、やっとお邪魔しました。

田んぼの中の道を上っていきます。

時々看板がありますので、間違わないようにたどり着けますが、結構道は細いのですれ違いに注意。

山間部に入るとさらに道は狭く、そして道路の行き止まりに寺山鉱泉さんはありました。


出し桁のなかなか立派な建物です。格天井など、内部の造作も手が込んでいて掃除も行き届いています。さあ、早速お風呂を頂きましょう。一人500円。鉱泉なので沸かし湯ですが良心的な値段ですね。

宿の方に説明していただきましたが、こちらのお湯は酸性の為、石鹸と相性が悪いので、体を洗うときはシャワーのお湯を使うようにとのことですが、これがなかなかお湯が出てくるまで時間がかかります。気長に待ちましょう。

浴室は大小二つあり、中から鍵をかけて貸切で利用します。


湯舟は、右手の方が大きく、左側は小さいですが窓があり明るいです。お湯は茶色く濁っており、鉄味、酸味がします。
蛇口からは冷たい源泉が出ます。ぬるく感じたらブザーを押して追い炊きしていただき、ちょうどよくなったら再度ブザーをおして止めてもらうやりかたです。

温泉分析表を拝見すると、泉質は、単純鉄冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)とのことです。湧出量は1リッター/分と、かなり少ないので貴重な源泉ですね。含鉄泉は湧き出た時はあまり濁りはないのですが、時間がたつと茶色に変色します。多少鉄分の含まれている温泉は結構あるのですが、含鉄泉と呼ばれる規定値まで含まれるのは希少だそうです。暑い時期に伺ったので、ちょっとぬるめのお湯はちょうどよかったです。値段俵に載っていたとおり、1日休息ができて2000円だそうです。又、昼食をつけると3000円で1日ゆっくりできるので利用してみたいですね。

珍しい鉄泉の寺山鉱泉さんは、中々良いお湯なので、次回は宿泊でゆっくりお邪魔したいものです。

旅の記録
訪問日 : 2022年 7月
スタイル : 立ち寄り湯
経費 : 500円/人
泉質 : 単純鉄冷鉱泉(弱酸性 低張性 冷鉱泉)
所在 : 〒329-2514 栃木県矢板市長井1922−2 ℡0287-43-3773
特徴・湯使い : 毎分1リッターほどしか湧出しない希少な冷鉱泉。加温されています。
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