万座温泉 ホテルジュラク

2022年 11月 訪問

久しぶりの万座温泉。思い返せば25年以上前にスキーで訪れて以来です。その時は日帰りで、それ以前にスキーで宿泊したことは記憶に有りますがよく思い出せません(40年くらい前でしょうか)。

今回初めて、万座ホテルジュラクさんに宿泊しました。
ここ万座温泉は標高1800m程の高地。建物はロッジ風の外観で、山の風景にとても合っていますね。

玄関先はロッジ風の外観です。

今回は、名勝 空吹(からぶき)が目の前に見える部屋への宿泊です。

空吹とは、かつての噴火口の跡なのだそうです。しみ込んだ雨が地下水となり、マグマの熱で水蒸気となって、硫化水素・亜硫酸ガスなどと共に噴き出たものだそうです。

窓の外は熊笹の広がる先に空吹が望めます。

硫化水素の匂いが漂い、大きな木は生えることが出来ずに一帯は熊笹の原で、火山性のガスが噴気するのをこれほど近くに見ることが出来る場所はとても珍しいものです。

空模様があまり良くない日の宿泊でしたが、雲が流れてきたり、雲海の中に浮かぶような景色が見られてとても幻想的です。

雲の中にいます。
空吹がすぐ目の前。

部屋へ落ち着き一服したら早速お風呂に入りましょう。

こちらの温泉は、「日本で一番、硫黄成分含有量が多いとうたってあるだけに、緑色のうっすらと白濁したお湯はとてもいい浴感のお湯です。

温泉分析書を拝見すると、単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性温泉)とのことです。

ちなみに硫黄泉の定義では、源泉内に含まれる溶存物質うち、硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計(総硫黄)が2mg/kg以上(厳密には係数が有ります)あれば硫黄泉なのですが、なんと!!、こちらの温泉分析書を見ると、遊離硫化水素が 286mg/kg も含まれているのです!!。

源泉温度は40℃ほどで、尚且つ有害な火山性ガスを除くために曝気槽(ばっきそう)を設けてあり、源泉より800mほど引き湯しているので、下がった泉温を復活させるために熱交換方式で加温しているそうです。ボイラーでの加温ではなく良心的です。

pHは3.1と、酸性度は草津温泉ほど強くなくて刺激も少ないお湯です。しかし「硫黄泉」は温泉成分がとても強いので、湯あたりには注意が必要になります。

ソフトドリンクはもちろん、生ビールなどのアルコールも自由にいただけます。

さあ、お湯から上がったら、生ビールがお待ちかねです。こちらのホテルの売り物は、オールインクルーシブ制となっていて、飲み物もすべて宿泊料金に含まれているので、風呂上がりのビールも自由に飲むことが出来て、呑み助には天国ですね。しかし、飲みすぎには気をつけましょうね。

色々な種類の飲み物が並びます。

風呂上がりに生ビールを頂き、窓の外を流れる雲を眺めてうたたねをしていると、あっという間に夕食の時間です。

夕食はビュッフェ形式。

ビュッフェ形式なので、好きなものを頂きます。まあ、食事はそれなりでしょうかね。呑み助なのでお酒の種類が豊富なのがうれしいです。

夕食後も小腹がすいたら、フロントロビーにて軽食とお酒が提供されていてとても楽しい時間が過ごせます。又、予約制ですが、ハンドマッサージも受けることが出来るようです。

フロントロビーなどは奇麗な小物などが飾り付けてあったり、浴室の近くにはギャラリーがあり、書家の作品などが展示されていたりして、ホテル内を散策してもなかなか楽しいものです。

温泉三昧な滞在を過ごし、チェックアウトの間際には、男性浴室の写真撮影時間が設けてあり、空吹を望む露天ぶろなどを写真に収めていいのは面白いサービスですね。

初めてのホテルジュラクの滞在でしたが、中々充実した内容でした。とてもいいお湯で又お邪魔したいですね。

訪問日 : 2022年 11月

スタイル : 1泊2日 夕朝2食付き

経費 : 15000円/人 消費税込み・入湯税別 2人で訪問

泉質 : 単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性 弱酸性 温泉)

湯使い : 加温(熱交換方式)かけ流し

関東甲信越

Posted by norari