塩化物泉
塩化物泉
源泉内に含まれる物質が1,000mg/kg(ガス性のものを除く)以上あれば塩類泉となり、陰イオン中、【塩素イオン】が最も多い成分であれば【塩化物泉】です。
海水の成分と同じように塩分を含み、なめると塩味がする、ほぼ無色透明な温泉です。
良く温まり、入浴後は皮膚に付着した塩分が汗の蒸発を防ぐため、保温効果が高く湯冷めしにくい温泉です。【温まりの湯】と言われます。神経痛、冷え性などの症状に効果があります。
温泉成分が天然の保湿剤となるので、肌の角質や皮脂分などとる【美人の湯】に入った後にこちらの温泉で仕上げると最高ですね。
自然湧出の温泉では、日本で一番多い温泉とのことです。
塩化物泉はこんなお湯です
【温まりの湯】
塩の成分で肌をおおうので、湯冷めしにくく、いつまでもぽかぽか。
【傷の湯】
塩分の殺菌効果が傷を守る。
【浴用の泉質別適応症】
きりきず、抹消循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
【飲用の泉質別適応症】
萎縮性胃炎、便秘 (ただし、食塩摂取制限のある場合はひかえたほうがいいでしょう)
【主な温泉地】
定山渓温泉(北海道)、肘折温泉(山形県)、塩原温泉(栃木県)、熱海温泉(静岡県)、有馬温泉(兵庫県)、指宿温泉(鹿児島県)他。
(温泉ソムリエテキストを参考にしています。)