奥日光戦場ヶ原ハイキング 湯元温泉温泉寺

2022年 10月 訪問

秋も深まり北から紅葉の便りが聞こえ始めるころ、栃木県奥日光、戦場ヶ原へハイキングに行きました。いろは坂を登り、中禅寺湖を左に眺めて奥日光へと車を進めます。車を停める場所は、赤沼自然情報センターさんの駐車場を利用しました。これが紅葉時期のはじまりなもので結構一杯で、やっと駐車することができました。

コースマップです。

戦場ヶ原、小田代原にかけては、日光国立公園の中でも国際的に貴重な湿地という事で、ラムサール条約登録地となっています。地形も穏やかな高低差の少ない散策路で、木道なども整備されていてとても散策しやすいコースですが、自然の中を歩くのでせめてトレッキングシューズくらいは履いていった方が良いですね。トイレは赤沼自然情報センター脇と、国道を渡って赤沼茶屋の反対側に有ります。しっかりと用を足して出発しましょう。

コース図の看板。写真に撮っておくと安心です。

歩き始める前に、戦場ヶ原自然研究路の看板がありますので、コースマップを持っていない場合は写真に撮っておくと安心です。

とても良い天気で紅葉もきれいです。

カラマツと広葉樹林の中を進みます。熊笹が生い茂っていて、今日は天気も良くなかなか雰囲気がいいですね。自然研究路は湯川沿いに戦場ヶ原の真ん中を進みますが、今回は少し足を延ばし、小田代原のふちを回るルートをとってみます。

湯川

分岐の先には木造の湯川赤沼橋を渡ります。ちょっと風情がある橋ですね。

湯川赤沼橋。中々良い雰囲気です。

しばらくすると、戦場ヶ原展望台に到着しました。展望台とありますが、ハイキングコースから50mほど湿地に寄った場所に休息スペースがある程度です。

戦場ヶ原展望台入口。
戦場ヶ原展望台からの眺め。あまり良い眺望ではありません。

戦場ヶ原は湿地帯の為、特別に見晴らしがよい場所が有るわけではありませんが、ベンチがいくつかあり一休みすることが出来ます。まあ、お昼をいただくには問題はありません。この辺でお昼ご飯にしましょう。

お昼ご飯のおむすびです。

私はいつも自宅からおむすびを用意してきます。簡単なお昼ですが、このようなところで食べるには最高だと思っています。

ごま塩おむすび。

途中、保全地域なので鹿侵入防止の門が設けてあります。小田代原と戦場ヶ原の間は、木道が整備されていてとても快適に歩くことが出来ます。

鹿侵入防止のゲート。
小田代原を横切るコースを進みます。
木道が整備されていてとても歩きやすい道です。

木道の途中で、落雷で延焼したのでしょうか、黒く焦げた倒木がありました。自然の力の一部を垣間見ることができました。又、何かの動物のも近くに有り、ここでは動物たちが主役で人間は訪問者なのですね。

雷で焼け焦げたと思われる倒木の根本。
何かの動物の落とし物です。
樹林帯に入ります。クマに注意の看板あり。
つたの紅葉がきれい。

木道をしばらく歩くと樹林帯に入ります。泉門池(いずみやどいけ)に出ました。

泉門池(いずみやどいけ)に出ました。

一画より滾々と清水が湧きだし、小休止するのにはうってつけの場所です。ベンチもありますので一息ついていきましょう。説明の看板によると、以前は1mほども水位が高かったそうです。少しずつ自然も変化して行くようですね。

奇麗な清水が湧いています。

再び湯川を渡り、しばらくすると水が赤い川がありました。説明によると鉄分がバクテリアの働きで赤褐色になった物のようです。地名の赤沼もこの色からきている説が有るようです。

何故かここは赤い川が流れています。
赤い川の秘密。

戦場ヶ原を横切る木道へ出て、とても眺望の良い開けた場所を進みます。男体山を正面に見て歩くのはとても気持ちが良いですね。

男体山を正面に見て歩きます。

再び樹林帯に入りしばらくするとゴールの国道へ出ました。横切って進めば光徳沼方面へ行きますが、今日はおしまいにして車に戻りましょう。

国道わきの案内看板です。

さあ、靴を履き替えて身軽になり、ハイキングの疲れを取る為に奥日光湯元温泉で温泉に入って行きましょう。

三本松公園付近は土産物屋もあり結構にぎわっています。

行き先は、湯元温泉の日光山温泉寺さんです。こちらはお寺さんで温泉に入ることが出来る、とても温泉好きにはご利益のあるお寺さんなのです。歴史はとても古くて、日光を開山された勝道上人が、延暦7年(788年)にこの温泉を発見して、病苦を救う薬師瑠璃光如来様をお祀りしたとの事。薬師如来さまがご本尊として祀られているので薬師湯と呼ばれています。東照宮の隣の輪王寺さんの別院です。

境内も紅葉がきれいです。

温泉は本堂左手の庫裏で入ることができます。早速おとないを入れてお風呂を頂きましょう。一人500円です。玄関のベルを押して待つと、叔母さまが案内をしてくれます。

ベルを押して係の叔母さまを呼んで入ります。

コロナ過の為、お風呂場へ入る人数を調整している為に紅葉の時期などはお客さんが多くて大変なのですね。しばらく順番が来るのを庫裏のお座敷で待たせていただきました。

こちらの温泉は、温泉分析表を拝見すると、泉質は含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)とのことです。奥日光湯元温泉は、硫黄成分が多く白濁しているので酸性度が強いように見えるのですが意外と中性で、俗に硫黄の香りと呼ばれる硫化水素臭がして、私は草津温泉より気に入っています。

極楽浄土への入り口。

お寺さんの庫裏に有る、木製の湯舟に注がれたエメラルドグリーンの温泉に入ると極楽浄土へ昇った気分です。ハイキングの疲れを取るのには最高のお湯ですね。湯上りは庫裏でゆっくりし休息し帰路に就くことにしましょう。こちらの温泉寺の周辺はとても自然が豊かで、猿や鹿をごく当たり前のように見かけます。又、機会を見つけては訪れたいものですね。

訪問日 : 2022年 10月

スタイル : ハイキング 立ち寄り湯

経費 : 500円/人

泉質 : 含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性 低張性 高温泉)

所在 : 日光山温泉寺 〒321-1662 栃木県日光市湯元2559 ℡0288-55-0013

特徴・湯使い : お寺で入らせていただく白濁した温泉がご利益を感じさせます。源泉かけ流し