那須湯本温泉 鹿の湯 訪問記
2025年 12月 訪問
暮れも押し迫った12月末、雪の降る中に那須湯本温泉「鹿の湯」へ伺いました。

那須湯本温泉のシンボルである鹿の湯です。開湯の歴史は古く、約千三百年前にさかのぼるとの事です。狩野三郎行広という者が狩の際、射損じた鹿を追って山奥に入ると鹿が傷ついた体を温泉で癒していたそうな。それ以来鹿の湯と呼ばれる様です。長野県の鹿教湯温泉と同様なのですね。現在の湯屋の建物は昭和16年築だそうで、鄙びた感じが私は大好きです。


鹿の湯へはこれまで度々訪れていて、男湯に8つある湯舟に体を慣らすと各地の温泉を訪問した際、体感でお風呂の温度がわかるようになりました。いつもたくさんのお客さんが訪れていて、今日も雪模様なのですが大勢の方が湯あみなさっています。早速かけ湯をたっぷりとかけてお風呂に入りましょう。

かけ湯なんですが、鹿の湯の作法は独特で、かぶり湯と言われ、脱衣所から降りてすぐにあるかぶり湯の浴槽脇にひざまずき、頭にタオルなどを被せて備え付けの柄杓(またはマイ柄杓、ご常連は持参)で、頭部におよそ200回(!!)そっとかけます。その際目に入らないように注意しましょう。かぶり湯の温度は一番高い浴槽と同じで48度です。それによりお湯の成分が体になじみ、のぼせ・吐き気の防止、頭痛・肩こり・首のこりに良いそうです。
意外と皆さんこの作法で入る方は少ない様子です。経験上結構こうやってかけ湯をするとかなり高温のお湯に入れることがわかりました。ご常連はそれなりに多い回数のかけ湯をしていますね。一言さんはほとんど何もせずに入るので暑い湯船に入れないのでしょうかね。

能書きはこの辺で早速お湯へ入りましょう。最初は手始めに43度くらいから入ります。ああ、いいお湯ですね。この硫化水素臭がたまりません!。

46度の湯舟に入って気が付いたのですが、今日は雪交じりでとても寒いので、あまりお湯の温度が上がっていない様なのです。湯守の方がお湯を調整するのですがそれよりも外気のほうが冷えていて、天窓から雪が吹き込んできたりするので熱くありません。多分1度は低いようです。46度の湯舟も楽に入れました。いつもは入れない48度の湯舟も試しに入ってみると短時間でしたら問題なく入れました。

温泉成分分析書を拝見すると泉質は、「単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)」との事です。硫化水素臭プンプンな鹿の湯のお湯はファンが多いのです。
一番奥、高温の湯舟の周りにはご常連が陣取り、ほとんどしゃべらずに一種独特で修行の場の様な雰囲気が漂っています。以前、雲海閣のご主人とお話をしたときに、高温のお湯に入っている方は、病か何かを持っている方が多い様だと伺いました。皆さん真剣です。

まあ、そういう私も足が良くないので鹿の湯のお湯を掛けてよくマッサージしてからお湯を出ました。最近は雲海閣などの宿でゆっくり他の湯あみ客に惑わされないで入ることが多かったので、久しぶりの鹿の湯への訪問でした。この雰囲気はとてもいいですね。又お邪魔しましょう。
旅の記録
訪問日 : 2025年 12月
スタイル : 立ち寄り湯
経費 : 500円
泉質 : 単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)
所在 : 〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本181 0287-76-3098
特徴・湯使い : 那須湯本温泉のシンボル的存在の共同浴場です。湯守が6つある41、42、43、44、46、48度の湯舟を源泉投入量で調整していて、各人の好みに合わせて湯あみができます。独特なかぶり湯の作法でかけ湯をしてから入りましょう。源泉かけ流しです。
のらりとひなびた温泉へ
