東鳴子温泉 いさぜん旅館

2026年 1月 訪問

雪の降る1月、宮城県の東鳴子温泉「いさぜん旅館」さんへ宿泊しました。プチ湯治ということで湯治棟へ自炊で2泊です。

長寿の松をくぐってお邪魔します。

以前から気になっていたいさぜん旅館です。砂善と書いていさぜんと読むのですね。こちらの宿は自家源泉がありなかなかお湯が良いと評判なのでたのしみです。

昭和のまま時間が止まっている玄関ロビー。右のソファーの上に注目。

おとないを入れるとご主人が対応してくださいました。旅館部はわかりませんが湯治部はチェックインの時に前金で宿泊料金を支払います。湯治部の部屋は2階です。お風呂や共同炊事場などの説明をしていただきます。

今では珍しい、ガス自動販売機がついたガスコンロ。

こちらの共同の炊事場には今では珍しいガスの自動販売機があり10円玉を入れて10分ガスが使えます。特別な料理をしない限りほとんど問題ないでしょう。部屋には専用の炊飯器がありました。又、鍋や食器は部屋に備え付けられていますが調味料はほとんど用意されていないので持参したほうがいいです。ちょっと残念なのは炬燵が無いことでしょうか。仕方ないですね。

2階の湯治部の部屋へ落ち着きました。

旅の荷を解いて部屋に落ち着くと、待っていたかのように猫ちゃんの訪問がありました。パトロールご苦労様です。滞在中に私が見る限り3匹の猫ちゃんを見かけました。

怪しいやつではないか「ニャンパトに来ました。
先ずはお布団を準備してからですね。

早速お風呂に入りに行きたいところですが、湯治宿なのでお風呂に入る前に自分で布団を用意しておなないといけません。お布団の準備ができたらお風呂です。

いさぜんの湯へ入りましょう。混浴です。

先ずはメインの浴室、「いさぜんの湯」に入りましょう。「混浴」です。脱衣所は一段低くなっていて、浴室はさらに階段で数段降りて人の背丈くらい下がったところに湯舟はありました。多分源泉から引湯する関係でこのような深いところに湯舟を作ったと思われます。窓の外は線路で、時折列車が通るとかなり高い位置を通っているのが見えます。

入り方の説明が張ってあります。やってみましょう。

いさぜんの湯については、説明書きによると初めに左側の「炭酸泉」に入り、右側の「鉄鉱泉」を上がり湯として入浴するようです。鉄鉱泉のほうがやや熱いので上がり湯にはよいですね。どちらも自家源泉だそうです。

浴室は階段を下りた低い位置にあります。

それでは初めは左側の「炭酸泉から入りましょう。ラジウム炭酸泉との事です。炭酸泉とありますがそれほど泡立ちは少なく、しばらくするとうっすらと体に泡が付いてきます。色は薄い茶褐色で独特の味、うっすらと油臭がします。浴槽温度は39℃ほど。長湯ができますね。

炭酸泉。茶褐色のお湯が神秘的な雰囲気を出しています。

温泉成分分析書を拝見すると泉質は「ナトリウムー炭酸水素塩泉 低張性アルカリ性高温泉」との事です。旧泉質名では「純重曹泉」と記載がありました。

鉄鉱泉。こちらのほうが味・香りともに強いお湯です。

炭酸泉にゆっくり浸かった後、仕切りで区切られた隣の「鉄鉱泉」に入ります。やはり薄い茶褐色で油臭があります。鉄鉱泉のほうが味・油臭が強いですね。浴槽温度は41℃ほど。上がり湯にちょうどいい感じの湯加減です。

温泉成分分析書を拝見すると泉質は「ナトリウムー炭酸水素塩泉 低張性中性温泉」との事です。旧泉質名では同じく「純重曹泉」と記載。東鳴子温泉のこのあたりの源泉は結構油臭がするようです。以前宿泊したすぐ近くにある高友旅館の黒湯も油臭がありました。

壁には鉄平石が張られています。いい仕事です。

いさぜんの湯にゆっくりと一人浸かっていると、低い位置にあるお風呂のせいなのか知りませんが、とても神秘的な感じがします。天井からのしずくがお湯の表面を揺らし、あふれたお湯が流れる音のみが響くお風呂場は何とも言えない雰囲気です。又、浴室を眺めて見ると壁には見事な鉄平石が張られていて、それがとってもユニークなのです。壁や床のタイル、窓際のガラスブロックや石積み、浴槽の研ぎ出しの仕上げなど、見とれてしまいました。

仕切りの壁にある緑の場所が気になります。

左右浴槽の仕切りが壁状になっていて、手前側にある緑の部分がとっても不思議で気になりました。よく見てみると穴が開いていて、もしかしらら温泉のお湯がわき出るようになっていたのかもしれません。いやあ、不思議な空間のいいお風呂場ですね

ユニークな作りのとってもいい湯殿です。

お風呂上りは缶ビールでも飲んでから、湯治でのお決まりの布団に横になって休息です。外は雪降り。ゆっくりと体を休めるのが大事ですね。

外は雪。しんしんと降り積もります。

目が覚めたら又お風呂に入りましょうか。いさぜんの湯の左隣にある「大浴場(第3浴場)」と呼ばれているお風呂へ入ってみましょう。普段男湯となっています。この男湯と廊下をしばらく行った先にある「中浴場(第4浴場)」の女湯は時間で交代となり、中浴場の外には露天風呂があります。どちらの湯舟にも東鳴子地区共同源泉が引湯されているようです。

大浴場は広い湯船でゆっくりできます。

温泉成分分析書を拝見すると泉質は「ナトリウムー炭酸水素塩塩化物泉 低張性弱アルカリ性高温泉」との事です。旧泉質名では「含食塩ー重曹泉」。いさぜんの湯ほど癖はありませんが、薄い茶褐色のお湯にうっすらと油臭がします。こっちのお湯は結構温度が高いですね。

湯上りに又布団に入って本を読んだりして過ごし、暗くなったのでそろそろ晩御飯の支度でもしましょう。旅館の夕食は午後6時頃だったりと早いので、私は自炊する場合はいつもの自分の食事の時間に合わせて食べるようにします。7時過ぎですと調理場が他の湯治客と重ならなくていいんです。

ガス自動販売機を利用しています。
夕食。いただきます。

途中のスーパーマーケットで買ってきた食材で簡単な料理を作り、地酒とともにゆっくりといただきましょう。初日はあまり多くお風呂に入らずに早めに休むようにします。

翌朝はよく晴れたいい天気。

翌朝。雪は止んで晴れ間がのぞく良い天気です。早速朝風呂に行きましょう。朝は昨日女湯であった「中浴場」が男湯に入れ替わっているので入ってみましょう。露天風呂もあります。お湯は東鳴子地区共同源泉なので大浴場と同じお湯です。

中浴場へ行きましょう。

第3浴場もそうなのですが、この第4浴場は特に阪神タイガース愛が溢れています。浴場近くになると至る所に阪神グッズが目につきます。風呂桶や椅子、シャンプー立てなども阪神!!。徹底していますね。

噂通りの阪神タイガースグッズが並びます。

意外といさぜんの湯の風呂桶は王道のケロリン桶を使ってるところなんかが憎いです。ああ、朝の露天風呂はなかなかおつなものですね。ちょっと温めの露天風呂でゆっくりし、熱めの内湯で朝の体を覚醒させてから朝ごはんにしましょう。

中浴場
露天風呂

私は肉体労働者なので、いつも7時前に朝ごはんをたべるので自分の時間で食事ができる自炊湯治は体のサイクルが狂わないのでいいのです。いつも朝はご飯なのですが自炊湯治の時は楽ちんなのでパンのメニューです。

朝ごはん。卵がちょっと焦げました。

日中はゆっくり横になって過ごしたり、ちょっと出かけて湯めぐりをしたりするのも連泊する楽しみ。今回もほかの温泉にちょっと出かけたりして過ごしました。宿の中を徘徊して面白そうなものを見て回るのも楽しいものです。

建物の所々に温泉熱を利用した暖房器具があります。

いさぜん旅館は阪神タイガース以外にも、東北らしく楽天イーグルスのポスターなどもたくさん貼ってあり、スポーツ愛が溢れる宿ですね。時々猫ちゃんが猛ダッシュで走り抜けたりしてびっくりするときもあります。

あっという間の2泊3日のプチ湯治。もっとゆっくりしたいものですが仕事などの関係で仕方ありません。次回はもう少しゆっくりと滞在したいものです。雪かきをするご主人に再訪を約束していさぜん旅館を後にしました。

訪問日 : 2026年 1月

スタイル : 2泊3日 自炊湯治 1人で訪問

経費 : 5000円/1人 冬季は暖房費として1000円別途 消費税・入湯税別

泉質 : いさぜんの湯 炭酸泉 ナトリウムー炭酸水素塩泉 低張性アルカリ性高温泉

泉質 : いさぜんの湯 鉄鉱泉 ナトリウムー炭酸水素塩泉 低張性中性温泉

泉質 : 大・中浴場 東鳴子地区共同源泉 ナトリウムー炭酸水素塩塩化物泉 低張性弱アルカリ性高温泉

所在 : 〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉赤湯11 0229-83-3448

特徴・湯使い : いさぜんの湯は混浴で、自家源泉のとてもユニークなお湯と芸術的な浴室です。大・中浴場は東鳴子地区共同源泉が引湯されています。源泉かけ流しです。