目次
大丸温泉旅館 訪問記
2025年 12月 訪問
栃木県、那須湯本温泉からさらに登った奥那須の地にある秘湯、大丸温泉「大丸温泉旅館」さんに日帰り入浴で伺いました。日本秘湯を守る会の宿です。


大丸園地駐車場からもう少し奥に入ったところにある、大丸県営駐車場に車を止めます。注意したいのは、坂を下って宿の近くまで行ってしまわないことです。玄関前はとても狭いので気を付けましょう。訪問したのは12月末。雪がかなり積もっています。足元に注意して向かいましょう。

立ち寄り湯は11時30分からの営業。時間を合わせて始まるタイミングで訪問しました。玄関からロビーへ入るととてもきれいな館内です。さすが日本秘湯を守る会の宿ですね。立ち寄り湯の料金は1000円で、混浴の「川の湯」用に湯あみ着が付いてきます。お風呂の説明を聞いて向かいましょう。

途中に飲泉所がありました。温泉分析書に飲用の適応症がのっている場合でも、保健所の許可がなくては飲泉は出来ないのです。こちらの様に飲泉許可があり飲泉所がある場合はぜひ飲泉しましょう!。とても希少なのです。

温泉分析書を拝見すると飲泉所の源泉名は「桜の湯」との事。読むとこちらの源泉は那須御用邸にも引湯されているそうです。リュウマチ、神経痛、冷え性のほか、飲泉することにより胃腸病に効果があるとあります。

途中の廊下には往時の写真などが飾ってありとても歴史がある宿なのがわかります。さあ、お待ちかねのお風呂をいただきましょう。

お風呂場に入り、かけ湯をたっぷりとかけて入りましょう。ああ、いいお湯ですね。無色澄明で温泉独特の香りがほのかに感じられます。男性浴場の「笹の湯」は温度の異なる2つの湯舟があります。

大丸温泉旅館のお湯は5つの源泉の混合泉でうまく温度調整をして源泉かけ流されているとの事です。
温泉分析書を拝見すると5つある源泉のうち4つの泉質は「単純温泉」との事です。残る一つ「奥の沢噴気泉」が「単純硫黄温泉(硫化水素型)」となります。この奥の沢噴気泉は那須湯本の宿へも引湯されていて、あの「雲海閣」の上の湯舟の湯がこのお湯です。
内湯で暖まったら湯あみ着を着て露天風呂の「川の湯」へ入ってみましょう!混浴です。こちらの宿の代名詞で下流で白土川と呼ばれる川の源流に湧く温泉をせき止めて、流れに沿って幾段もの露天風呂があるのです。

混浴ですが男女ともに湯浴み着を着て入るので裸で入る混浴とは異なりとても敷居が低いのです。男湯を出ると一番下流の「白樺の湯」で一番大きい露天風呂です。

底は丸石が敷き詰められていて意外と歩くのが大変。ところどころに源泉が投入される場所があり、ちょうどよい塩梅の湯加減で長湯ができますね。その上の「あじさいの湯」はちょっと小さい露天風呂です。訪問した冬季は雪が多いのでそれから上の「あざみみの湯」は閉鎖されていて残念でした。あじさいの湯に入っていると、脇に積み上げられている石の隙間から暖かい源泉が湧き出ていました。素晴らしい環境にあるのですね。上流に湧き出した源泉から階段状の湯舟を下り、途中でも湧き出しているお湯の川は、新鮮な温泉が流れるとても贅沢なお風呂です。
女性は内湯「桜の湯」の他に、女性専用の露天風呂「石楠花の湯」と、川の湯の一番上流「山ゆりの湯」があります。山ゆりの湯は、あざみの湯と同じく冬季閉鎖となっていました。女性のお風呂が多いのは素晴らしいことですね。高度成長期に作られた宿などは男湯がメインで女性のお風呂は本当に小さいところが多いのです。
川の湯の、白樺の湯とあじさいの湯を行ったり来たりして、熱くなったらお湯から出て雪景色を眺めて体を冷やし、又お風呂に入る事の繰り返し。極楽ですね。出られなくなってしまいます。あと一つ、貸し切り風呂の「奥の湯」がありますが、宿泊者専用です。

湯上りにロビーでゆっくりとしていると、いろいろなものが展示してあったので拝見しました。此方の何代か前の方が乃木将軍の秘書をされていたとの事で、乃木希典将軍がご夫婦で毎年湯治に訪れていたそうです。ゆかりの品々が展示されています。その他各所に美術品などが飾られていてとても良いですね。


こちらの大丸温泉旅館は、私は普段あまり宿泊することのないタイプの宿なのですが、深い歴史や良いお湯がとても良い体験になりました。いつか宿泊したい宿です。
旅の記録
訪問日 : 2025年 12月
スタイル : 立ち寄り湯
経費 : 1000円/1人 タオル・湯あみ着付き
所在 : 〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本269 0287-76-3050
特徴・湯使い : なんといっても露天風呂の「川の湯」です。川の上流の源泉から流れてくる温泉の川を堰き止めていくつもの露天風呂があります。湯あみ着着用の混浴。日本秘湯を守る会の宿です。
のらりとひなびた温泉へ