湯岐温泉 山形屋旅館
湯岐温泉 山形屋旅館 宿泊記
2022年 12月 訪問
福島県は南部の八溝地方にある、「湯岐温泉 山形屋旅館」さんは、以前に岩風呂へ立ち寄り湯でお邪魔してとても気に入ったので、今回は宿泊して「岩風呂」へゆっくり入ろうと思います。
今回は湯治プランでの宿泊です。本館と渡り廊下でつながっている別棟の2階へ。この部屋は6畳間を二間つづけた部屋でとても広くて快適です。窓からは眺望がものすごく良いわけではありませんが、奥久慈の自然がとても感じられていいですね。この建物の階下に貸切風呂が有ります。
トイレ、洗面所、冷蔵庫は部屋にはありませんが、共同の設備が部屋から出てすぐにあります。
早速お風呂なのですが、今回は初めに貸切風呂へ入ってみました。チェックインの際に予約を入れられるので、すぐに入ることにします。後は開いていればいつでも入れるようです。こちらの貸切湯も岩風呂源泉を使っているようです。
師走の午後をゆっくりと楽しみ、しばししてから岩風呂へ入りましょう。ほとんどお客さんもいないので独泉です。因みに混浴です。
混浴ですが、女性専用の脱衣所もしっかりとあり、女性専用の時間が設けてあるので女性の方も安心です。女性専用の時間は、午前9時~10時、午後2時~3時、午後9時~10時(宿泊客のみ)です。湯浴み着を着用しての入浴もでき、レンタルも可能です。それから気が利いているのは湯浴み着用の脱水機が有ること。これはいいですね。
ああ、いいお湯ですね。仄かに硫化水素臭がして39℃ほどとあまり熱くなくてゆっくり入るにはちょうど良いお湯です。岩の間からプクプクと泡が湧き出てとても神秘的です。手前にある小さな湯舟は上がり湯で、41℃ほどの温度です。こちらも源泉かけ流し。
温泉分析書を拝見すると泉質は「アルカリ性単純温泉」とのことです。phは9.6。とても浴感が良い温泉ですね。
単純温泉なので温泉成分がとても濃いわけではないのですが、それだけで割り切れないのが温泉の面白いところです。因みに、こちらの岩風呂はその昔、この地を納めていたお殿様の専用湯殿だったそうです。岩に木枠を組み込んだ後が抉ってあります。
師走は日が落ちるのも早く、あっという間に夕食の時間となりました。部屋食です。
因みにこちらの山形屋さんは、市中ではなかなか手に入らない日本酒を頂けるのです。
湯治プランの食事なのですが、鯛の兜焼きや手作りのこんにゃくなどと、とても良い料理なのです。量は少なく感じる方もいるかもしれませんが、還暦過ぎの私にはちょうど良いですね。
お楽しみの日本酒は、廣戸川にごり、十四代本丸秘伝玉返し本醸造酒。中々普段は口にすることもないようなお酒をいただき、とても良い夜を過ごしました。
山形屋さんは、岩風呂と言う素晴らしいお風呂。良い食事。それから美味しい日本酒をいただけ、とても良心的な宿泊費なので私の定宿の一つになりそうです。
旅の記録
訪問日 : 2022年 12月
スタイル : 1泊2日 夕朝2食付き
経費 : 8800円/人 消費税・入湯税別 2人で訪問
泉質 : アルカリ性単純温泉
湯使い : 足元湧出源泉かけ流し
特徴 : 岩の間から沸き立つ泡にくすぐられての湯浴みは最高です。純温泉協会の宿です。